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皆さん自動車を購入する場合、修復暦あり/なしというのがあるのはよくご存知だと思います。

でもそもそも修復暦というのはなんでしょうか?

厳密に言えば補修されていない、新車製造工場で塗装されたままの状態以外修復暦なしの車とはいえません。
そしてそれは、中古車の場合ほとんど見受けられない稀有な存在です。

 

じゃあなぜ中古車情報誌の補修暦なしの車が多いの???

そうですねえ、おかしいですよね。実は厳密に言うと、車情報誌のほとんどはあくまで自主申告方式なのです。
たしかに一部第三機関を通しての客観的な査定を受けての表示をしているお店もあります(AISなどの評価表など)。しかしほとんどが、特に安い車に限っては、大部分が自己申告であるのも事実です。

 
   
 

そしてその中には粗悪な修理をしているものも多々あるのも事実です。

ほら、よく事故暦なしの中古車を下取りに出したら”事故車ですね”といわれたという話、よく、よく聞きますよね。

実は買取店には明確な修復暦のルールがあり、それはほとんどの場合、中古車流通の9割を担っている業者オークションの規定に準じています。
ですが、対して販売店の多くはその基準があるにもかかわらず売るときは自主申告に委ねているというおかしな現状がここにあります。これは偏に利益が絡んでいるので根深い問題でもあるのです。

   

私たちの業界では”オークションで事故車は、雑誌に出すと無事故車になる”なんて揶揄されているほどです。でも実はもっとも危惧すべき問題はうその申告がまかり通っていることではなく、修復暦車と無修復暦車の価値の差が激しいほど違いがあるという事実なのです。その事実より結果として正しい告知をしない販売店が存在するということなのです。

でも、そういう環境を作り出しているのは実は販売店だけの責任ではないのです。そもそもそういう状況を作り出した下請けである私たち板金屋の責任が大きいのです。安い仕事だから、時間がないからといって利益だけを追求し、上受会社の機嫌だけを気にして、乗り手側の立場に立った品質の高い修理をしてこなかった結果、本来の補修車の価値を落としてしまうという非常に愚かしい行為を行ってきた我々側にもっとも問題があるのです。

 
   
  我々の業界ではこのような理由により安かろう、早かろうの素人板金行為が横行したため、単価は下がる→品質は落ちる→事故車の価値が悪くなる→単価はまた下がる、という負のスパイラルに陥り、結果日本の板金業界は世界屈指の技術(これ本当です)を持ちながら縮小を余儀なくされ、さらに追い討ちを掛ける如く襲来した近年の少子化によりいまや担い手がいない、技術継承者は減る一方、労働力は外国人に頼らなければならなくなりつつあるという板金業界始まって以来最悪の状態を迎えつつあります。
   

 

そこで我々一部の板金屋ではいま、改めて修理とはなにか?板金とはなにか?を説いて上請けとの関係を根本から見直し、あえて、普通の自動車販売店が嫌う”事故車”を直接扱うべく動き出しています。

具体的には直接販売という下請けという関係から脱却し、元来板金業界でタブー視されていた中古車販売を通してお客様からのダイレクトなニーズを目で、肌で感じ取りながら、同時に品質の高い修理に乗り手側立場に立った内容説明を加え、あえて”品質の高い修復暦のある中古車”の提供を勧めてまいります。

品質の高い事故車は品質の低い無事故車に勝る

まさにこのスローガンの下日々精進してまいりたいと思います。

 

 

もし、もしあなたが板金屋さん、もしくはあなたの知り合いが板金屋でこれを見て”面白いな、これ”とおもって賛同いただけたなら、ぜひメールでも連絡いただけると幸いです。

そんな事故暦有の車の立場を変えたい有志を私たちは探しています。

support@mumumu.com

代表取締役 小野 定信